22〜26日に平壌で開かれた工場製品の品評会に出席した北朝鮮の趙甬元・朝鮮労働党組織担当書記(左端)(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙、労働新聞は27日、金正恩党総書記の最側近、趙甬元・党組織担当書記が22〜26日に平壌で開かれた工場製品の品評会に出席した姿を写真で報じた。2カ月近く動静が報じられておらず、韓国内では身辺に異変があったとの報道が出ていた。

 労働新聞の記事に名前や肩書は掲載されていないが、韓国政府関係者は「粛清されたとの説は否定された」との見方を示した。

 品評会には昨年以降、各地方に新設された工場の製品が出品された。金氏は最近、地方振興を重視しており、関連する政策の推進組織のトップを任されている趙氏は地方での活動に専念している可能性もある。