手際よく茶葉を摘み取る職員たち=揖斐郡池田町山洞

 岐阜県内有数のブランド茶「美濃いび茶」の産地、揖斐郡池田町で26日、県内で最初となる新茶の初摘み作業が行われた。法被姿の町民らが池田山麓に広がるもえぎ色の畑で一番茶を丁寧に摘み取った。

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 室町時代から茶園があったという記録が残る同町内では現在、約70戸の農家が93ヘクタールで茶を栽培。豊かな香りとまろやかな味わいが特徴で、前年度並みの約90トンの生産量を見込む。

 この日は同町山洞の茶畑で、町職員ら7人が参加しさわやかな黄緑色の新芽を手摘みした。摘採機も巡り、約200キロを収穫した。町茶業振興会の河村三吉会長は「今年は天候に恵まれ、良いお茶ができたと思う。熱湯だと苦みが出るので、60~70度で味わってもらえたら」と話した。

 一番茶の摘み取りは5月中旬ごろまで行われ、共販会は4月30日にある。