【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が2023年10月に始まってから7日で1年半。ガザ側の死者は5万人を超え、行方不明者は1万人以上の恐れがある。ことし1月に停戦合意が発効したが、3月18日にイスラエルが攻撃を再開した。ガザへの支援物資搬入は1カ月以上停止して再避難も拡大、人道危機が収まらない。
米国の後ろ盾を受けたイスラエル軍の攻撃がやむ気配はない。イエメンの親イラン武装組織フーシ派もイスラエルへのミサイル発射を再開させた。国連人道問題調整室(OCHA)によると、イスラエル軍が退避通告や立ち入り禁止にした地域はガザ全体の65%を占め、避難を強いられた住民は28万人を超えた。
パレスチナ通信は6日、南部ハンユニスでイスラエル軍の攻撃が続き、子どもを含む死傷者が出ていると伝えた。
ガザ保健当局によると5日までのガザ側の死者数は5万600人以上に達し、このうち女性や子ども、高齢者が半数を超える。医療従事者やジャーナリストが犠牲となる攻撃も相次いでいる。