岐阜新聞デジタルが、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授の秋元祥治さん(岐阜市出身)とお届けするトーク番組「やっぱ岐阜やて!」。岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会(柳商連)理事長の水野琢朗さん(36)への直撃インタビュー後半をお届けします。

 岐阜高島屋の撤退など話題豊富な柳ケ瀬ですが今、注目されているのは「住む場所」としての柳ケ瀬だそうです。確かに金公園が芝生になったし、解体工事が進む旧長崎屋の跡地は広場になるそう。グラッスルの中の「ツナグテ」も人気と聞きます。住む人が増えれば買い物も増えるしいいやん!

 その上で、「柳ケ瀬に一番大事なのは」とのテーマに水野さんの答えは、あ、それ言っちゃう?という刺激的なもの。いやー、また怒られてしまいそうなことをよう平気で言うなぁ、でも確かにそうやなぁ。ワクワクしたいから柳ケ瀬に行くんやし。

 岐阜のおじさんやお兄さんが真剣に町のことを考えます。頼むで聞いたって!

 

あきもと・しょうじ 1979年生まれ、岐阜市出身。早稲田大学政治経済学部中退。2001年にNPO法人G―net(岐阜市)を設立、地域活性化、中小企業支援に取り組む。2013年に「岡崎ビジネスサポートセンター」(オカビズ)センター長就任(現・チーフコーディネーター)、中小企業支援、売り上げアップをサポートしている。著作に「20代に伝えたい50のこと」(ダイヤモンド社)ほか。

みずの・たくろう 多治見市出身。多治見北高校、横浜国立大経営学部卒。民間企業を経て、2016年にオーダースーツ店「サツキテーラー」を柳ケ瀬に開店。24年4月に岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の理事長に就任した。岐阜市在住。

撮影・構成 かばりーにょ・うまだ 1975年生まれ、岐阜市出身。99年に岐阜新聞社入社。デジタル戦略部長。「カバリーニョ」はポルトガル語で「子馬ちゃん」の意味。

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前編はこちら「「柳ケ瀬は今が一番いい!」 柳商連の逆境理事長・水野さんに直撃 #24」

 ◆物販の町からライフスタイル融合型へ

水野 まず大前提として大きな方向性としては、柳ケ瀬商店街は非常に大きな規模でありますけれども、これまでの物販中心の商店街は正直厳しいと思っています。柳ケ瀬に限らず商店街は小売業、サービス業、飲食業、この複合体でしかない。小売業というビジネスモデル自体が柳ケ瀬に限らず大手ショッピングセンターですら今厳しくなってきている。小売業の集積地というだけでは商店街を維持するというのは正直難しいと思っています。

秋元 うーんモノを買うならECでいいよね、インターネットで買えばいいよね、いや商店街の触れ合いがっていうけどトイレットペーパー買うのに触れ合いいらないし、お米買うならECでいいしっていうのもまた純然たる事実ですよね。物販だけでは厳しい。柳ケ瀬商店街もともと物販たくさんありましたよね。思ったより飲食に転換していないようですが この業態そのものの入れ替えや構造の見直しが必要だということ。

水野 そういうことです。その中で中核にしていきたいのは物販の町からライフスタイル融合型の町にしないといけない。

秋元 ちょっと待ってください。ライフ・スタイル・ユウゴウガタ。難しいの来ましたよ。

水野 カタカナ使っちゃいました。

秋元 行きましょう。ライフスタイル融合型どんなことですか、それは。...