岩手県大船渡市で記者会見し、大規模山林火災の鎮火を宣言する渕上清市長=7日午後

 岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災で、市は7日、防災ヘリコプターによる上空から煙の有無の確認など、最終調査を実施。調査を踏まえ渕上清市長は再燃の恐れがないとして鎮火を宣言した。2月26日の出火から鎮火まで40日を要した。

 市によると、今月4日時点で約190人が避難生活を送っている。住宅やなりわいの再建が課題となっている。

 市は3月9日に鎮圧を宣言したが、熱源や残り火が確認され、地元消防などが地上と上空から警戒や消火活動を続けてきた。同23日を最後に熱源は確認されていない。

 今回の火災は平成以降の林野火災として国内最大規模の約2900ヘクタールが焼失。1人が死亡した。