スイス製薬大手ロシュの日本法人は7日、日本の成人女性約350人を対象に、子宮頸がん検査や検診に関してどの程度の知識があるかを尋ねたところ「知識がある」と回答したのは3割に満たなかったと発表した。同様に調査したアジアの7カ国・地域と比べて最も低かった。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で起き、ワクチン接種や検診が予防につながる。
調査はインターネットで実施。自分の持つ知識が「豊富だ」としたのは3%、「ある程度はある」が23%で、計26%。一方「全くない」は42%、「あまりない」は32%だった。
他の7カ国・地域では「知識がある」との回答は計38〜58%で、日本を上回った。
知識があるとした日本女性に情報源を尋ねると、インターネットが34%、医療従事者が29%と上位で、学校は8%と少なかった。学校で習った女性の健康に関する知識は「月経・生理」(75%)、「性教育」(47%)が多かったのに対し、「子宮・子宮頸がん」は14%にとどまった。