26日、バチカンのサンピエトロ広場でローマ教皇フランシスコの葬儀に参列する聖職者たち(ロイター=共同)
 ローマ教皇フランシスコのひつぎを乗せて、イタリア・ローマの円形闘技場遺跡コロッセオ前を通る車両=26日(MAURO SCROBOGNA/LaPresse提供、AP=共同)

 【ローマ共同】世界中から約160の外交団と40万人以上の信者らが訪れたローマ教皇フランシスコの26日の葬儀を終え、バチカンでは9日間の服喪期間が始まった。後継者を決める教皇選挙(コンクラーベ)は5月上旬にも実施される予定で、次の教皇が誰になるかに焦点が移っている。

 教皇の葬儀は26日、バチカンのサンピエトロ広場で営まれた。教皇が埋葬されたローマのサンタマリアマジョーレ大聖堂では26日夜も集会が開かれ、多くの信者らが教皇との別れを惜しんだ。

 枢機卿らは28日、コンクラーベの日程などを話し合う予定。コンクラーベの会場はバチカンのシスティーナ礼拝堂で、選挙権を持つ80歳未満の枢機卿135人による秘密投票で次期教皇が選ばれる。投票総数の3分の2を超える票を得る者が出るまで続き、礼拝堂の煙突から不選出の場合は黒煙、選出されれば白煙を出して知らせる。

 イタリアメディアによると、有力候補には進歩路線の教皇と関係が近かったバチカンのパロリン国務長官(首相に相当)やズッピ枢機卿らイタリア人の名前が挙がる。