誘導馬としての最後の仕事を終えて去っていくウイニーと塚本幸典さん。多くのファンが雄姿を見送った

 「もう朝から涙腺が弱くて」と現役最終レースを相棒と迎えた誘導馬の名手。「おつかれさま、元気でね」「帰らないで」。ファンたちにラストウオークを見送られて、笠松競馬場を去っていった。

 3月24日、ポニーで誘導馬のウイニー号はこの日が21歳の誕生日だった。何という偶然。2010年に「日本一小さな誘導馬」としてデビューし約15年。笠松競馬の本年度最終日に「卒業式」を迎えた。最終10R後にはウイナーズサークルでファンたちとのふれあい撮影会が開かれ、誘導馬騎手の塚本幸典さん(68)と堂々としたパフォーマンスも披露。21日のエクスペルテ号に続いてのお別れ会となった。

最終10R、出走馬9頭を先導して装鞍所から馬道を通って、内馬場パドックに向かうウイニーと塚本さん

 ■淡々といつもの業務をこなして

 まず2R。オグリキャップひ孫で注目馬のオグリマックイーン(芦毛、牡4歳)らを引き連れてパドック入り。装鞍所からコースを横切って続く馬道を先導する姿は、田園風景が広がるのどかな笠松競馬場ならでは。ウイニー君は、まさかきょうが誘導のラストデーとなるとは知らず、最終10Rを迎えても「職業・誘導馬」として淡々といつもの業務をこなしてパドックを2周して一服。

パドックでラストウオーク。各馬の先頭に立って周回するウイニー

 騎手バスが装鞍所を出発すると、ウイニー君&つかさんは本馬場ラチ沿いの定位置に立った。レースに向かうハイテンションの競走馬たちの気持ちもほぐし「こっちにおいで」と手招きするようにコース入りを優しく誘導。ジョッキーたちも「誘導馬はおとなしいし、いると助かります。パドックから連れていってくれるから」と安心感を与えていた。

ラチ沿いに立って返し馬に向かう競走馬を見守るウイニー。詰め掛けたファンが熱い視線を送った。渡辺竜也騎手騎乗のデイライト(5)が勝利を飾った

 ■ファンに一礼し感謝の思いを伝え、走り去る

 笠松のアイドルホースとしての交流は見慣れた光景ではあったが、応援するファンもこれで見納め。カメラやスマホでのシャッター音の嵐となった。各馬は返し馬でダートコースを駆け抜けていき、誘導馬としての最後の務めを終えたウイニー君。スタンド前でつかさんと相棒は立ち止まりながら、長年応援してきたファンに一礼し感謝の思いを伝えた。オグリキャップが中央入りした頃からの誘導馬騎手として、愛馬たちとのラストウオークを完歩でゴールイン。ウイニー君の背中の感触を全身でかみしめ、抱えるようにして装鞍所へと駆け抜けていった。

横断幕を掲げて感謝の思いを伝えたウイニーファンクラブのメンバー

 ■横断幕を掲げ、最後の雄姿見守った

 ラチ沿いには「ウイニーファンクラブ」の地元応援団のメンバー3人も駆け付け「塚本さん ウイニー・エクスペルテ長い間お疲れさまでした! ありがとうございました」の横断幕を掲げ、最後の雄姿を見守った。以前はウイニー君がお散歩をしたりする姿などをネットにアップしたりして応援してきた。

「ありがとう! つかさん ぺ(バースデー)&ウイニー」。応援するファンが掲示した熱いメッセージ

 東スタンド最上段では「ありがとう! つかさん ペ&ウイニー(バースデー)」の応援幕を女性ファンが掲示。出走馬をサポートする人馬の強い絆をたたえた。引退が決まってからは毎日、ネットに画像をアップし、人馬を応援してきた。「ファンがいっぱい写真を撮ってきた人気者。秋まつりとかのイベントの時にでも姿を見せてもらえるとうれしいですね」と再登場を願っていた。 

 誘導馬が廃止になった名古屋競馬場では、かきつばた記念などを制覇した功労馬マルカセンリョウが、名古屋グランプリなど交流重賞開催デーには誘導馬を務めることがあり、24歳で永眠するまで活躍した。

ウイナーズサークルで開かれたウイニーのふれあい撮影会。スマホなどを手にしたファンが別れを惜しんだ

 ■芸達者なウイニー君、ファンサービス満点

 渡辺竜也騎手騎乗のデイライトが勝利を飾った最終10R後、おなかをすかしたウイニー君はふれあい撮影会にも登場した。なかなか入らなかったぺ君とは違って軽快にウイナーズサークル入り。慣れない場所で多くのファンに囲まれても、つかさんとの名コンビぶりを発揮した芸達者なウイニー君。落ち着いた身のこなしで「さお立ち」のパフォーマンスでは「もう1回」のリクエストに応えて再度演じてくれた。

 つかさんは遊び心で「撮れました? へい、立派なお尻」と後ろ姿も披露するなど、ファンサービス満点。「私の愛馬たちをかわいがってくれてうれしいです」とにこやか。いろいろと2頭を華やかに着飾っていつもファンを楽しませてきた。経営難の競馬場に少しでもファンを呼び込もうとするアイデアでもあり、大いに盛り上げてくれた。

 「お疲れさまでした」の声に「本当にありがとうございました」と頭を下げ、人馬一体で有終の美を飾った。連日好天に恵まれ、春の日差しを浴びて2頭の馬体もピカピカしていた。

 ■「ファンの人たちが温かくて感謝しています」

 再び装鞍所へと戻った、つかさん&ウイニー君に寄り添ってのワンショットをお願い。やり切った笑顔と万感胸に迫る表情を見せる、つかさんに思いを聞いた。

ふれあい撮影会を終えて、装鞍所に戻ってきたウイニーをいたわる塚本さん

 ウイニーについては、ぺ君の時とは違って「ペット上がりなので最初の方はとても苦労しましたけど、調教では素直で遊びながら仕事を覚えてくれたので大変助かりました」と頑張りをたたえた。

 ■「とっても幸せな馬人生でした」

 塚本さんご自身も引退を迎え、笠松競馬場とはお別れすることになった。「30年以上やってきて、とっても幸せな馬人生でしたね。もう馬に携わることもないんで、次は馬関係でなくて別の仕事を探します」

 「馬のことを知ったのが30歳の時なんで、それから割と早く誘導馬の仕事をすることができて、運のいい人生を歩かせていただいた。馬だらけ、馬づくしの人生でした。本当にありがたいです。ファンの方たち温かくて、最後まで応援していただいて。皆さんに感謝しています。ありがとうございましたとお伝えください」

「涙腺が弱くて」と、ラストウオークを終えて万感胸に迫る塚本さん

 ■「すぐに涙が出てきちゃう」

 「もう朝から涙腺が弱くて。すぐに涙が出てきちゃう」と感慨深いご様子。最後の10Rを終えて「仕事中は一生懸命で、仕事のことしか考えていないですが、やっぱり終わって、ファンの方たちに温かい言葉を頂くとどうしても涙腺が弱くなりますね(笑い)」と、ぺ君&ウイニー君とのラスト4日間を無事に乗り切って、ホッとされた表情だった。
 
 ウイニー君はというと、丈夫な脚で「前かき」を繰り返し始め「早く帰りたいよ。餌をください」とおねだりポーズ。装鞍所スタッフさんらにも囲まれて「ウイニーちゃん、かわいい」と活躍をねぎらわれ、園田の誘導馬関係者からは競馬組合に花束が贈られてきており、つかさんに手渡された。

さらば笠松競馬場。花束を手にゲートを出て、厩舎に帰る塚本さんとウイニー

 夏場は猛暑が長引き、過酷な長距離ウオークが続いた。競馬場の安全確保に努めてきたつかさん&ぺ君、ウイニー君。人馬ともに無事「卒業」ということで「おめでとうございます。長い間、お疲れさまでした」の一声を掛けた。装鞍所の門を相棒のウイニー君に寄り添いながら出ると、隣接する厩舎へ帰った。馬房にはおなかをすかせたぺ君も待っており、ウイニー君と一緒にいっぱい食べさせてもらった。

 ■誘導馬写真展の撮影者、和歌山から来場「胸が熱くなります」

 場内での誘導馬写真展(ホース・ファクトリー公募カレンダー、オグリの里)にも多くのファンや笠松競馬関係者が立ち寄って興味深そうに見入っていた。
 
 公募カレンダーに3年連続で作品が掲載された撮影者の女性は、和歌山から車で駆け付けた。3月20日の祝日、ご夫婦で来場した弓場理恵さん。「暑い時も寒い時も頑張っていた。胸が熱くなります」と2頭をたたえた。

開催2日目は祝日で大にぎわい。笑顔でファンの声援に応える塚本さん

 頭上にかわいい飾り物を着けたぺ君やウイニー君の素晴らしい作品を残していただけた。久しぶりに来場され「ウイニー号と塚本さんの写真をたくさん撮影しました。かっこいいし、かわいいし」と提供していただけた。

 「誘導馬がいなくなることが残念です。とても寂しくなりますが、塚本さんも馬たちも、本当にお疲れさまでした。どこかでまた元気な姿を見られることを願っています。約5年ぶりの笠松競馬場は、スタンドもトイレもきれいになっていましたし、コインロッカーが新しくなっているのも驚きました。アイドルのイベントなども頑張っておられるのだと思います」

 ■「きょうはどんな飾りを、楽しみに」

 一方で「誘導馬たちに会うために4時間半、車を飛ばして来る者もいます。『きょうはどんな飾りをつけてもらってるんかな』『きょうはウイニー君かな、ぺ君かな』と楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか」と別れを惜しんだ。

芸達者なウイニー。ファンの前で「さお立ち」も披露してくれた

 写真愛好家の弓場さんは名古屋で地方競馬の楽しさを満喫。「安くておいしいものがいろいろ楽しめる、お客さんのマナーが良い、適度にすいていることを知り、ハマりました。そこから、笠松にも通うようになった。コロナ渦で遠ざかっていたが、誘導馬の引退を知り、観戦に行った」とのことだ。

 「笠松では誘導馬の飾りのあまりのかわいらしさに、ドハマりしました。競走馬そっちのけで撮影を楽しむこともありました。最終日はウイニー君お誕生日で、引退の日が同じなのも切なくなります。ラスト、塚本さんと頑張って! 応援しています。いつか笠松競馬に誘導馬が復活しますよう、これからもっと盛り上がっていきますようお祈りいたします」

 たまたま笠松競馬場に足を運び、誘導馬のかわいい姿に魅了されたファンたち。メッセージボードへの書き込みは、やはり女性が多かった。

誘導馬写真展には多くのファンが訪れ、カレンダー作品などを眺めていた

 ■塚本さんの奥さん「応援がありがたくて頑張れた」

 誘導馬写真展には塚本さんの奥さんも足を止めてくださり、話を聞いた。塚本さんはハクリュウボーイがいた頃から、乗馬の師匠でもあったそうでご結婚。「夫はファンの皆さんの声援が力になり、前向きになって、おかげさまでやれたと。一人一人応援してくださる気持ちがありがたくて頑張れたかなと。マイペースなので、我慢しながら長年続けていた。割り切りながらでないと、こんな仕事やっていられないとも。レースの時になると血糖値が上がり、ストレスが大きかった」

 次のステージとしては、2頭とも近く各務原市の乗馬クラブへ移ることになるという。「ファンの皆さんは、また会いたいでしょうが、夫は馬との人生は終わったと、迷惑を掛けるといけないから会いにはいかないようです。性格的には切り替えが早いかな」とも。
誘導馬騎手である夫を支え続けた奥さん。2月に厩舎で塚本さんにお話を聞いていると、帰りが遅いと心配されたようで電話が鳴った。そんな優しくてしっかり者の奥さんのサポートも受けて、塚本さんの「馬人生」は無事ゴールインを果たした。

 ■元騎手ら競馬場関係者も懐かしそうに

 笠松競馬元騎手で調教師も務められた松原義夫さんも懐かしそうで「笠松競馬を盛り上げてもらって、ありがとう」と誘導馬や塚本さんに感謝されていた。「オグリの里」コーナーでは厩務員や獣医さんらの姿も見つけた。オグリキャップの里帰りではハクリュウボーイが先導。キャップを引いているのは「後藤正義調教師や」と話しながら、カレンダー作品撮影者の女性らと熱心に眺めていた。19年5月のカレンダーでは、よろいかぶと姿のつかさんと着飾ったウイニー君の写真を撮影した女性も来場。つかさんの遊び心が詰まった作品となり、笠松競馬を大いに盛り上げてくれた。                       

誘導馬やつかさんへのメッセージを書き込むファン

 ■「いつもファンサービスしてくれてありがとう」

 メッセージボードには3日目、最終日にも多くのファンたちが感謝の気持ちを寄せた。

 「エクスペルテくん、ウイニーくん 誘導馬のお仕事お疲れさまでした! 知れば知るほど、大変なお仕事だと思います。本当に長い間こなしてくれて皆を笑顔にしてくれる大切な存在だったと思います! そしてその2頭に寄り添ってずっと長い間頑張ってくださった塚さんがいてくださったからだと思います! これからも塚さん、エクスペルテくん、ウイニーくんがずっと幸せにいてください! 本当にありがとう!」
 
 「初めて見て、名前を覚えた馬がウイニーでした。ウイニー、ぺ君、アオラキ、3頭わからなかったけど、おかげで勉強させてもらったよ。つかさん、いつもファンサービスしてくれてありがとう。ずっと笑顔で幸せで長生きしてね。またどこかで会いたいな。ありがとう。おつかれさま」
 「つかさん、ぺくん、ウイニーくん 長年おつかれさまでした。みんなお体には気をつけていつまでも元気でいてください。本当にありがとうございました!」

エクスペルテの最後の誘導を撮影するファンたち

 ■「やさしいまなざし忘れません。どうぞお元気で」

 「つかさん、ぺ君、ウイニーちゃん 雨の日も暑い日もいつも歩いてくれてありがとう。第二、第三の馬生をすこやかに過ごせるよう祈っています。長い間ありがとうございました。
 「塚さん ありがとうございました。ペルちゃん、ウイニーちゃん 本当にお疲れさまでした。猛暑の日も大変でしたね。これからも幸せにみなさん暮せますよう願っています。(M.K)
 「ウイニー君、ペル君 長い間おつかれさま~ ええ余生をね! 笠松を見守ってよ」
 「今まで本当におつかれさまでした。ありがとう!」

 「エクスペルテ君! 今までご苦労さまでした。これからも元気で過ごしてください。(ゆか、じえい)
 「つかさん、エクスペルテくん、ウイニーくん おつかれさまでした。やさしいまなざし忘れません。どうぞお元気で 大好きです(Mより)
 「ウイニーくん、ぺくん、つかさん ありがとうございました。」

厩舎でおなかをすかしていたエクスペルテ(左)。ウイニーとのコンビで笠松競馬を盛り上げてくれた

 ■「長い間笠松競馬を支えてくださり、ありがとう」

 「塚本さん、ウイニーくん、エクスペルテくん 長い間笠松競馬を支えてくださり、そして競馬の楽しさ、お馬さんのかわいさを教えてくださり、ありがとうございました! 塚本さんのお作りになったお馬さんグッズはいまでも大切にしております。本当にお疲れさまでした!(A.F)
 「長い間お疲れさまでした。これからも元気にお過ごしください(R.F)」
 
 「ウイニーくんへ 和歌山県から来る度にすご~くいやされました。きょう3月24日たまたま引退を知り、運が良かったと思います。走り方がとってもチャーミングでずっと見ていたいくらいです。ゆっくり休んでネ」 
 「長い間お疲れさまでした。笠松に来る時の楽しみでした。これからもみなさん健康でお過ごしください!(おうま)」
 「ウイニーくん、塚本さん、エクスペルテくん 初めて笠松に来た時からいつも頑張ってくれてファンサもかわいくて大好きでした! これからもたまには笠松に来てファンサしてくださいね。長い間本当にお疲れさまでした(ゆに)」

 ■「ウイニーとぺくんの幸せな馬生を祈っています」

 「塚本さん長い間大変おつかれさまでした。大好きなウイニーとぺくんの幸せな馬生を祈っています! 一緒に笠松さんぽ行けた日々、私には一生の思い出です。ありがとうございました(西村)」
 「塚本さん、ぺくん、ウイニーくん 本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました! みなさんお体に気をつけてください!(しょうた)」

「かわいいね」。ウイニーとふれあうファンたち

 「つかさんへ 長い間、おつかれさまでした。ぺ君、ウイニー大好きだよ。幸せな人生、馬生でありますように。本当にありがとう(みゆき)」
 「ウイニーおつかれさま。引退後も牧場で体を休めて幸せに。ほかの人々を楽しませたり、いやしてくれたり、ほっこり温まり、時にはリーダーとしての活躍を願う。さびしくなりますが」

 ■馬つなぎ場があるカフェへ「モーニングしに来てくれた」

 「塚本さん ぺくん ウイニーくん ありがとうございました! おつかれさまでした。アジャーラー(馬つなぎ場があるカフェ)にもモーニングしに来てくれた思い出は忘れません。塚本さんがいてくれたので笠松も大好きになりました。今後ともよろしく(アジャーラー 柚木)

 「塚本さん、ウイニー&ぺくん 長い間おつかれさまでした。ありがとう! おさんぽで出会う皆さん、町の人の笑顔が最高でした(ちか)」
 「塚本さん、ウイニー君、ぺ君 おつかれさまでした!」

 「つかさん いつも朝 やさしくウイニーとほほえんでくれました。心の支えで仕事できました。ありがとう(揖斐川町より)」
 「つかもとさん いつもありがとう(なつき)}
 「つかさん、エクスペルテくん、ウイニーくん、おつかれさまでした! 元気でね」

 「塚本さん、ウイニー、ぺ君 おつかれさまでした。残りの人生、馬生楽しみましょう(長内洋介)」
 「つかさん、お疲れさまでした。ぺくん、ウイニーくん ゆっくり休んでね。また会えること、楽しみです。いやされました」

 たくさんのメッセージありがとうございました。ホース・ファクトリーさん、競馬組合さんのサポートもあって、6日間好天に恵まれ無事に展示することができました。メッセージは写真と共に塚本さんに贈られます。展示を終えたタイミングで急に雨が降り始めた。競馬場の安全管理を長年支えてくれたつかさん、ぺ君、ウイニー君の新しいステージでの活躍を祈るばかりです。

1987年11月、名古屋・中日スポーツ杯で5連勝を飾ったオグリキャップと安藤勝己騎手

 ■生誕40年、3月27日はオグリキャップの誕生日

 オグリキャップが25歳で天国へ旅立って15年。1985年3月27日生まれで生誕40年。伝説となったラストラン有馬記念Ⅴでの「オグリコール」の感動は色あせることなく輝きを増しており、誕生日を迎えた。

 「オグリキャップよりも強い馬」とされるディープインパクトやイクイノックスはGⅠを勝ちまくったが、現役引退後34年の時を経ても、キャップほど愛され続ける国民的スターホースはほかにいない。

 JRAの競馬雑誌「優駿」4月号では、生誕40年特別企画「わたしたちのオグリキャップ~今なお愛され続ける理由」が特集されている。笠松時代のキャップを知るファンの一人として「オグリの里」も取材を受けた。6ページ特集の冒頭から「芦毛の怪物」の魅力について熱く語らせてもらった。著名作家の谷川直子さんらが笠松競馬場も訪れて取材され、1987年当時のキャップの走りにも迫った。笠松競馬場を舞台にした人気漫画「ウマ娘シンデレラグレイ」はテレビアニメ化。4月6日、放送がスタートする。


 ☆ファンの声を募集

 競馬コラム「オグリの里」に対する感想や意見などをお寄せください。笠松競馬からスターホースが出現することを願って、ファン目線で盛り上げていきます。
 (筆者・ハヤヒデ)電子メール ogurinosato38hayahide@gmail.com までお願いします。
 
 ☆「オグリの里3熱狂編」も好評発売中

  「1聖地編」「2新風編」に続く第3弾「熱狂編」では、人馬の激闘と場内の熱狂ぶりに迫った。巻頭で「ウマ娘シンデレラグレイ賞のドキドキ感」、続いて「観客大荒れ、八百長騒ぎとなった昭和の事件」を特集。ページ数、カラー写真を大幅に増やした。