学者らでつくる「世界平和アピール七人委員会」は28日、戦後80年の節目に際し、石破茂首相に対して「80年談話という絶好の機会を逃してはならず、新たな日本外交の礎にすべきだ」と求める声明を発表した。
声明は、関税引き上げを発動した米国や、ウクライナへの侵攻を続けるロシア、中国が覇権主義をあらわにしているとして「日本を含む非大国は新たな協力関係を模索する局面に立たされている」と指摘。多面的な外交関係の構築には、かつてアジア各国を侵略した歴史の反省と謝罪の発信が不可欠だと強調した。
委員会は現在、宇宙物理学者池内了、宗教学者島薗進、作家高村薫の各氏らがメンバーとなっている。