【北京共同】超党派でつくる日中友好議員連盟の森山裕会長(自民党幹事長)らは28日、訪問先の中国・北京で中国人民対外友好協会の楊万明会長と会談し、ジャイアントパンダの貸与を要請した。日本では、和歌山県で飼育されている4頭が6月末ごろ中国に返還されることが決まっており、惜しむ声が広がっている。
森山氏は会談で、東京の上野動物園で飼育するパンダ2頭も2026年2月に返還期限を迎えるとして「パンダファンは日本にたくさんいる。別れを大変悲しんでいるので、また貸与してほしい」と楊氏に伝えた。
会談冒頭では「両国の国民感情が良好とは言い難い中、日中関係を改善基調に乗せる上で人的交流と相互理解が不可欠だ」と強調。議連に所属する若手国会議員の年内訪中も打診した。
森山氏らは続いて、中国共産党の対外交流部門、中央対外連絡部の劉建超部長との夕食会に参加した。29日には、中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会(全人代)常務委員長との会談を調整している。