4日付で関西テレビ社長を辞任した大多亮氏は、1981年にフジテレビに入社し、ドラマプロデューサーとして活躍した。90年代には「月9」と呼ばれる月曜午後9時放送のドラマ枠をヒットさせ、社長を退いた港浩一氏らと共に、フジの黄金時代を築き上げた立役者の一人だった。
80年代はバブルの風潮を反映した豪華な恋愛もの「トレンディードラマ」が人気だった。一方で、大多氏が手がけた「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」などは90年代の景気が下り坂に向かう変革期を背景に、会社員の生活や純愛を描き出し、フジの代表作となった。
月9の制作意図について「頑張る女性への応援歌だった」と振り返っていた。