衆院議員の資産平均像と推移

 昨年10月の衆院選で当選した衆院議員465人の資産報告書が7日、公開された。共同通信の集計で、株式を除く預貯金などの金融資産と不動産を合わせた資産総額の平均は2685万円。前回2022年4月の公開日から239万円少なく、1993年の初公開以来、過去最低。金融資産や不動産を持っていないと報告した「資産ゼロ」議員が増え、前回上位のベテラン引退などで下げた。上位10人中8人を自民党が占めた。

 資産が1億円を超えたのは22人で、前回より4人減った。資産ゼロ議員は94人で、前回より17人増えた。

 トップは自民の麻生太郎最高顧問の6億153万円だった。2、3位も自民で、逢沢一郎氏6億103万円、田中良生氏4億4462万円だった。

 参院からのくら替えを含む新人99人の平均は982万円で、前回より883万円減った。首位は立憲民主党の高橋永氏で7709万円だった。女性議員73人の平均は1460万円で、前回より32万円減った。1億円を超えたのは阿部俊子文部科学相のみ。男性392人の平均は2913万円だった。