【ワシントン、ニューヨーク共同】トランプ米大統領とカナダのカーニー首相は28日、米国の追加関税などを巡り電話会談した。カナダ首相府は両首脳が、関税を巡り担当閣僚による対話を強化することで合意したと発表した。

 会談後トランプ氏はホワイトハウスで「非常に良い話し合いだった」と述べたが、内容の詳細は言及しなかった。カナダが報復措置で対抗する姿勢を見せるなど悪化する両国関係の修復を目指したとみられる。

 これに先立ち、トランプ氏はSNSに「(会談は)非常に建設的だった。多くの点で意見が一致した」と投稿し、4月28日に予定されるカナダの総選挙後に首脳会談を開き、政治や経済の課題を巡って協議することを明らかにした。

 一方、カナダ首相府によると、カーニー氏は米国が相互関税を発表する4月2日以降に新たな報復措置を取ることを電話会談でトランプ氏に伝えた。

 トランプ政権はカナダからの輸入品に一部を除いて25%の関税を課したほか、カナダを含めた全ての国からの輸入車に4月3日に25%の関税をかけると発表した。