【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権は厳しい情報統制を敷いており、過去の大災害時にも外国からの援助を拒否するなど閉鎖的な体質で知られる。もともと通信インフラが脆弱なことに加え、民主派寄りのメディアを弾圧し、交流サイト(SNS)も厳しく統制。軍政トップのミンアウンフライン総司令官は今回の地震を受けて国際援助を歓迎すると述べたものの、被害判明には時間を要する可能性がある。
2008年に13万人以上が死亡、行方不明になった大型サイクロンが中部エヤワディ地域や最大都市ヤンゴンを直撃した直後、当時の軍政は外国の援助を拒否して国際的な非難を浴びた。
23年に西部ラカイン州などを大型サイクロンが襲った際も、国連人道問題調整室(OCHA)は軍政が人道支援活動に必要な許可を停止したと発表、人道支援をまひさせるものと非難した。