大阪府教育委員会は28日、公立高校の一般入試改革案をまとめた。日程を前倒しした上で、第2志望にも出願できる制度とするのが柱。2028年度以降に導入する。公立は全日制の25年度一般入試で半数超が定員割れしており、授業料の完全無償化で人気が高まる私立に対抗する狙いだ。
新制度では、例年3月中旬だった一般入試を2週間程度早め、一部高校で実施していた特別入試と一本化する。受験機会が減るため、第1志望が不合格だった場合、定員に達していない他の公立高に改めて出願し、試験を受けられるようにする。
府教委は前倒しの目的を「進学までの準備期間確保」と説明している。