歌舞伎の大名跡尾上菊五郎を八代目として襲名する尾上菊之助さん(47)が31日、六代目菊之助を襲名する長男・尾上丑之助さん(11)と共に東京・神田明神を華やかに練り歩いた。2人は4月29日に襲名。
サクラの花びらが舞う中、はかま姿の2人が、氏子らが担ぐおみこしに先導されて鳥居から神殿に向かって進むと、集まったファンから「八代目」「音羽屋」と声が飛んだ。
神殿前で、菊之助さんは「身が引き締まる思い。攻め続ける、かぶく精神を忘れず、進んでいきたい」とあいさつ。丑之助さんは「名前に負けない役者を目指す」と決意を語った。2人は襲名披露興行の成功を祈願した後、舞踊「七福神」を奉納した。