2024年の小中高生の自殺者数確定値は1月の暫定値から2人増え、529人(前年比16人増)となったことが28日、警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省のまとめで分かった。新型コロナウイルス流行後、高止まりが続き、統計のある1980年以降で最多。全体は2万320人(1517人減)で、うち女性は6519人、男性は1万3801人だった。
小中高生の自殺は、コロナの国内流行が始まった20年に前年比100人増の499人となり、22年以降は500人超で推移している。24年の内訳は小学生15人、中学生163人、高校生351人。女性は290人(36人増)、男性は239人(20人減)。
原因・動機は「学校問題」(272人)が最も多く、その中では「学業不振」が65人、「学友との不和(いじめ以外)」が60人だった。
大人も含めた全体の年代別は、50代が3799人と最も多かった。原因・動機は「健康問題」(1万2029人)、「経済・生活問題」(5092人)が目立った。