関東地域のマンションの大規模修繕工事を巡る談合疑惑で、公正取引委員会が清水建設の子会社など数社に対し、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査していたことが31日、関係者への取材で分かった。3月上旬に修繕工事会社約20社を立ち入り検査しており、実態解明を進めた結果、新たに関与が浮上した。

 関係者によると、28日までに立ち入り検査を受けたのは、いずれも東京都内にある清水建設の完全子会社「シミズ・ビルライフケア」や、業界大手の「建装工業」など。各社は高い工事価格を提示するなどし、受注予定の社が選定されるよう調整した疑いがある。