加藤勝信金融担当相は28日、国内の全上場企業に対し、株主総会前に有価証券報告書(有報)の開示を同日付で要請することを明らかにした。情報を開示させることで投資家の適切な判断に役立ててもらう。情報開示には実務上の課題があるとしつつ「総会の前日もしくは数日前の提出を検討してほしい」とした。
閣議後記者会見で明らかにした。金融相は「(役員報酬などを記載した)有報は投資家が意思決定する上で有用な情報が含まれている」と指摘。「総会前に確認できるように配慮することが望ましい」との考えを示した。
要請後の企業側の対応状況を踏まえて、さらに情報開示を促すことも検討する。