半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場から下水処理場を経て処理水が放出されている熊本市を流れる川で、有機フッ素化合物(PFAS)2種類の濃度が増加したことが分かった。26日に熊本県庁で開催された、半導体企業の集積による環境変化を調べる委員会の会合で報告された。日本ではいずれも規制された物質ではなく、健康被害は確認されていない。

 事務局を担当する県によると、工場が昨年末に本格稼働を始めた後の今年1月に採水。工場で使用されているPFBSとPFBAの濃度増加が確認された。