自民党の岸田文雄前首相

 自民党の岸田文雄前首相は29日、津市での党会合で講演し、少数与党下での政権運営の難しさに触れた上で、夏の参院選公約に関し「しっかりと練り上げ、自民党の大きな決断はこれなんだと、しっかり示してほしい」と注文を付けた。トランプ米政権の不透明さや国際情勢を踏まえ、自民、公明両党で安定した政治をもたらすために、参院選勝利に向けて臨むべきだと訴えた。

 少数与党下では「与党と野党が調整しなければならず、国論を二分するような大きな決断をすることは難しくなってくる」と指摘。同時に野党も結果を出すために責任を分かち合うのが重要なポイントだとした。