2027年4月までのごみ処理有料化開始を目指す岐阜市。市環境審議会では、市は手数料を含んだ市指定のごみ袋を使う「有料指定ごみ袋」で、容量45リットルの袋1枚50円とする案を示しています。自治体によって仕組みが異なるごみ処理。各市の処理費用を比べると、袋1枚あたりで最大50円ほどの差が出ました。〈岐阜新聞デジタル独自記事です〉

 岐阜県内では、岐阜市と羽島郡岐南町以外の市町村はごみ処理を有料化しています。(2024年12月4日付岐阜新聞記事より)

 今回の比較対象は、岐阜市を除く20市。各市のウェブページを参照し、家庭用可燃ごみの処理費用を比べました。45リットルまたは「大」の有料ごみ袋(または相当する処理方法)の1枚あたりの費用で比較します。

■■ 表記も枚数もさまざま

 各市のウェブページを見ると、市によって表現がさまざまなことに気付きます。容量をリットルで表記する市、大中小で表記する市、袋の寸法で表記する市。販売も10枚単位や20枚単位とさまざま。ウェブページですぐ価格が見つかる市、ごみ収集方法を示すPDFファイルに値段を記載している市と、情報の示し方もさまざまです。

ごみ処理の方法や費用は自治体によってさまざま。羽島市の可燃ごみ用ごみ袋(左)と各務原市の燃やすごみ指定袋

 さっそく壁に突き当たりました。羽島市と各務原市は、ごみ袋の価格を明確に示していないのです。

 羽島市は「市の許可を受けた民間業者が製造し、『ごみ袋本体の価格』に『袋の容量に応じた処理手数料』を上乗せした価格」としています。処理手数料は1袋あたり36円と設定しています。

 各務原市は「指定ごみ袋の販売価格にはごみ処理手数料が含まれています」とした上で「販売価格は、販売店によって異なります」としています。同市では、袋の大きさや種類といった規格などを定めた上で、これに合った袋を製造する業者に許可を出して製造、販売する製造許可制を取り入れています。家庭用燃やすごみの処理手数料は袋の大きさによって異なり、大(45リットル)では1枚あたり3円としています。

 両市については、販売価格にばらつきが出にくいと思われる方法として、同一ブランドのコンビニエンスストアを...