JR西日本の代表取締役社長に就任する倉坂昇治副社長=26日午後、大阪市北区

 JR西日本は26日、倉坂昇治副社長(62)が社長に昇格する人事を発表した。6月に開催予定の定時株主総会を経て正式に決定する。トップ交代は5年半ぶり。長谷川一明社長(67)は代表権のある会長に就く。会長職は2021年6月から空席だった。新型コロナウイルス禍からの立て直しにめどが付いたとして経営の刷新を図る。

 JR西の鉄道運輸収入は、訪日客の増加が寄与しコロナ禍前と同水準まで戻った。大阪市内で記者会見した長谷川氏は交代理由について、大阪・関西万博や、再開発したJR大阪駅北側と広島駅の開業といった節目の年に「次のステップの経営を考えた」と説明した。