東京証券取引所などを傘下に置く日本取引所グループ(JPX)が28日発表した2025年3月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が前期比6・1%増の1622億円、純利益は0・4%増の610億円となり、いずれも過去最高を更新した。昨年の株式市場の活況で取引が増え、手数料収入が伸びたことが寄与した。
26年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比9・2%減の555億円と見込んだ。トランプ米政権の関税措置などで株価が最近軟調なことから、手数料収入などの減少を織り込む。株主還元強化の一環として、最大200億円の自社株買いを実施する。