【モスクワ共同】ロシア大統領府は28日、5月9日の対ドイツ戦勝80年の記念日に合わせて、プーチン大統領がモスクワ時間の8日午前0時(日本時間同午前6時)から11日午前0時まで72時間の停戦を決定したと一方的に発表した。この期間に全ての戦闘行動を停止するとし、ウクライナ側に同調するよう求めた。
ロシアは4月20日のキリスト教の復活祭(イースター)に合わせて30時間の一方的な停戦を発表したが、ロシアとウクライナ双方の攻撃がやまず不発に終わったばかり。今回の停戦提案も実現するか不透明だ。
ロシアとウクライナの和平を仲介するトランプ米政権は和平実現を急いでおり、成果が見込めなければ仲介から手を引くと警告している。プーチン氏には新たな停戦案を示すことで、和平に前向きな姿勢をトランプ政権にアピールする狙いがあるとみられる。
ロシア大統領府はウクライナ側から停戦違反があれば、ロシアは十分かつ効果的に反撃すると表明した。