記者会見後、ポーズをとる柔道の(左から)中野寛太、阿部一二三、ウルフ・アロン=28日、東京都内

 体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権(日本武道館)前日の28日、注目選手が東京・講道館で記者会見し、昨夏のパリ五輪男子66キロ級で2連覇を果たした阿部一二三は「正面からというか、しっかり自分の投げにいく技で勝負しにいきたい。会場を盛り上げて、一つでも勝てるように頑張りたい」と抱負を語った。

 阿部は五輪個人戦メダリストの推薦枠で初出場。28日時点での体重は最も力を発揮できる72キロほどだという。「軽量級でも重量級と闘えるんだぞと、子どもに夢を与えられるような柔道ができるのは全日本選手権」と特別な思いを語った。

 ウルフ・アロンは6月の全日本実業団体対抗大会で現役引退の意向。