【モスクワ共同】ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は26日、プーチン大統領への戦況報告で、ウクライナ北東部スムイ州で4集落を占領し、同州の制圧面積は90平方キロに達したと明らかにした。プーチン氏が指示した「安全ゾーン」の設置が続いていると説明した。安全ゾーンはロシアに対するウクライナ軍の攻撃を防ぐための緩衝地帯を意味するとみられる。
スムイ州はロシアが26日に「完全奪還」を発表したロシア西部クルスク州に隣接し、同州に昨年8月から越境攻撃を続けていたウクライナ軍の撤退経路に当たる。ロシア軍は自国領土奪還の勢いに乗じてスムイ州の占領地域拡大を目指しているもようだ。