主な政党の改選1人区の擁立状況

 夏の参院選で全体の勝敗の鍵を握る32の改選1人区のうち、与野党の事実上一騎打ちの構図が18選挙区にとどまっていることが、26日時点の共同通信社の集計で分かった。立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の主要野党の公認候補ら野党系が競合している選挙区は12に上る。野党間の調整が進んでいないことが鮮明になった。

 参院選の投開票が有力視される7月20日まで既に3カ月を切った。自民党は全32選挙区で公認候補を決めている。主要野党から複数の候補が出馬すれば、政権批判票が分散し、自民に有利に働く可能性がある。

 擁立状況は、地方組織を含む各党の公認、推薦の発表を基に、共同通信社がまとめた。

 集計では、一騎打ちの構図は、岩手、宮城、秋田、栃木、新潟、長野、三重、鳥取・島根、岡山、山口、徳島・高知、香川、愛媛、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄。

 主要野党4党で2党以上の公認または推薦候補が競合するのが、青森、山形、福島、群馬、富山、福井、山梨、岐阜、滋賀、奈良、和歌山、長崎。