ローマ教皇フランシスコの葬儀がバチカンで執り行われた26日、各国首脳らが追悼メッセージを表明した。フランスのマクロン大統領はX(旧ツイッター)で、2023年9月の教皇のフランス南部マルセイユ訪問を振り返り「友愛の息吹、平和と希望のひとときが国民の心に刻まれている」と述べた。各国メディアも葬儀の様子を速報で報じた。

 ハンガリーのオルバン首相は「教皇の勇気と平和への献身を決して忘れない」とXに投稿した。

 英BBC放送は、弔辞を述べる枢機卿の一人が各地の戦争終結の必要性に触れた際、一般参列者らから「長い拍手」が湧き上がったと伝えた。

 中東カタールに拠点を置く衛星テレビ、アルジャジーラもサイトでリアルタイムに詳報。葬儀への参列のため「世界中から集まった人々が、バチカンの通りにひしめき合った」と評した。

 韓国紙、東亜日報は、反戦のメッセージを発信し続けたと人柄をたたえ「世界各地の対立や分断への関心を失わなかった」と悼んだ。(共同)