東北地盤の地方銀行グループ、じもとホールディングス(HD)は25日、業績が回復する見通しだとして、2025年3月期末の株式配当を復活させると正式発表した。6月に予定されている株主総会で承認されれば、国が持つ議決権がなくなり、事実上の国有化状態が解消される。
じもとHD傘下のきらやか銀行(山形市)と仙台銀行(仙台市)には計780億円の公的資金が注入されている。じもとHDは24年3月期の連結純損益が大幅な赤字となって配当を見送ったことから、優先株を持つ国に63%の議決権が発生し、実質的に管理下に入っていた。