公開されたトンネル工事現場の入り口付近。高速八重洲線は5日から通行止めとなっている=25日午前、東京都内

 首都高速道路は25日、東京・日本橋を覆う高架の地下移設に向けたトンネル工事が本格化するのを前に、地下の作業現場を公開した。三つの地下鉄が交差する難所だが、「日本の道路建設技術を結集」(同社)し、地下区間の2035年度完成を目指す。40年度には高架を撤去し、日本橋に青空を復活させる。

 公開したのは、新たな区間を掘り進める起点となる高速八重洲線のトンネル部分。現地での説明によると、地上を流れる日本橋川をせき止めないで作業を進めるため、河床に鋼鉄の樋を敷いて浸水を防ぐ。史跡を傷つけないようにも注意を払う。

 地下鉄とトンネルの間は最も狭い箇所で1メートル程度。