野村ホールディングスが25日発表した2025年3月期連結決算は純利益が前期比約2倍の3407億円となり、過去最高益を更新した。新たな少額投資非課税制度(NISA)の普及による投資信託の販売増が寄与したほか、企業向けビジネスも好調だった。
トランプ米政権の関税政策などに伴う金融市場の混乱が響き、1〜3月期は増益ペースが鈍化した。北村巧財務統括責任者は「悲観はしていないが、慎重にリスク管理をしながらビジネスを続ける」と述べた。
通期では投信の販売増などで顧客からの預かり資産が増え、手数料収入が伸びた。