セブン&アイ・ホールディングスの次期社長に内定したスティーブン・ヘイズ・デイカス氏(64)が25日までに共同通信などのインタビューに応じ、ワンマン経営から脱却し「自分一人ではなくチームで議論し、決断のスピードを上げていく」と述べ、コンビニ事業の成長に意欲を示した。
デイカス氏は5月27日付で、前任の井阪隆一社長(67)からバトンを引き継ぐ。セブンはカナダのコンビニ大手のアリマンタシォン・クシュタールから買収提案されているが「米国では1店舗当たりの売り上げはクシュタールよりも高く、負けていない」と強調した。
クシュタールは敵対的な買収はしない方針を示しているが、同意なき買収を含めた防衛策として「会社の売り上げと利益を成長させればターゲットにはならない」との認識を示した。商品の品質を高め「日本の強みを海外に持って行けば成長する」とも述べた。