大阪・関西万博の「ウーマンズパビリオン」で25日、女性の働き方やメディアの役割をテーマにした対話イベントが開かれた。登壇者は教育分野の男女格差の是正や、ジェンダー平等に向けた報道の取り組みを紹介。「課題を知り、解決に向けて行動してほしい」と呼びかけた。
情報通信技術(ICT)分野の男女格差是正に努めるNPO法人「Waffle(ワッフル)」の田中沙弥果理事長は、女性は理工系に向かないなどの「親や教育者の固定観念が子どもの選択肢を狭めている」と指摘。女性の技術者が増えれば、賃金格差の是正や人工知能(AI)の多様化にもつながると指摘した。
共同通信社の山脇絵里子編集局次長は、男女格差を都道府県別に行政、教育など4分野ごとに示す指数を公表し、キャンペーン報道を展開する。「編み目を細かくすることで個人が抱える問題が見えてくる」と意義を説明。「社会は必ず変えられると実感している」と強調した。
イベントは、雑誌「フィガロジャポン」の出版社が主催した。