25日、韓国・ソウルの国会図書館で発言する文在寅元大統領(聯合=共同)

 【ソウル共同】2018年に当時の韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(現総書記)が会談し、朝鮮半島の「完全な非核化」を確認した板門店宣言を発表してから近く7年となるのを前に、ソウルの国会図書館で25日、記念式が開かれた。文氏が出席し「南北関係が最悪である今こそ、対話の努力が必要だ」と訴えた。

 文氏は24日、特定犯罪加重処罰法上の収賄罪で在宅起訴された。

 記念式は、革新系の財団などが主催。文氏は、南北関係は尹錫悦前政権の期間に「回復できないほど壊れた」とし、尹政権が北朝鮮との対決を進め「朝鮮半島が新冷戦の最前線になった」と語った。