大相撲の春巡業が25日、神奈川県秦野市で行われ、朝稽古では35歳の幕内高安が大関琴桜と互角の内容を披露して健在ぶりをアピールした。
高安は申し合いで自ら名乗り出て、琴桜に3勝2敗と勝ち越し。胸を合わせての寄りや右からの鋭い投げで破り「濃厚な5番。力のこもった稽古だった。大関と相撲を取ると中身が違う」と充実感を漂わせた。
春場所は優勝決定戦で敗れながら12勝3敗と活躍。三役復帰が確実な夏場所(5月11日初日・両国国技館)に向け、元大関は「すぐに場所が始まる。体調を整えて準備したい」と意気込んだ。横綱豊昇龍と大関大の里は申し合いに加わらなかった。