地域住民と話す福岡厚労相(右)=13日午前、大阪府豊中市

 福岡資麿厚生労働相は13日、定年後の男性が農作業などを通じて地域社会に関わる大阪府豊中市社会福祉協議会の活動を視察した。仕事をやめた男性は社会的に孤立しがちで、福岡氏は視察後、記者団に「地域住民が支え合う地域共生社会の実現に向けた取り組みを強化していく」と述べた。

 市社協は都市型農園「豊中あぐり」を市内に10カ所設けている。福岡氏は農作業の参加者や収穫された野菜を買う住民らと交流。社協担当者やボランティアから見守り活動などの説明も受けた。

 未婚化や高齢化の進行による単身高齢世帯の増加が見込まれる中、厚労省は身寄りのない高齢者への支援制度を新たに設ける方針。福岡氏は「地域で安心して暮らせる仕組み作りなど、法改正を含め必要な対応を行いたい」と話した。