花馬まつりで、馬が背負う縁起物の花飾りを奪い合う参拝者ら=13日午後3時55分、関市武芸川町八幡、武芸八幡宮

 13日午後4時ごろ、「花馬まつり」が行われていた岐阜県関市武芸川町八幡の武芸八幡宮で、見物していたアルバイト男性(80)=同市=が馬に接触するなどして病院に搬送された。関署によると、男性は肋骨を折る重傷を負った。地元自治会関係者の女性会社員(54)=同市=も転倒し、背中に打撲のけがを負った。署は業務上過失傷害も視野に当時の状況を詳しく調べる。

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 署や主催者によると、2頭の馬が背負った縁起物の花飾りを奪い合う神事が終わった後、「神馬」と呼ばれる馬が移動する際、観客と馬を隔てる柵の前にいた男性が馬と接触し、馬と柵の間に挟まれた。男性の近くにいた女性も転倒した。

 花馬まつりは1925年に始まったといわれ、同八幡宮の春季例大祭で氏子が奉納する祭事。主催者代表の古田恒二さんは「けがをした人には申し訳ない。安全対策を講じていきたい」と話した。