荷物を運び、積み降ろしができる車両のフォークリフトで子どもが関わる事故が近年相次いでいる。用途以外の使用が禁止されるが、爪の部分に乗せたり、ブランコにして遊んだりして死亡事故も起きた。専門家は「乗らないよう安全対策を徹底するべきだ」と警鐘を鳴らす。
6日夕、茨城県筑西市の市道で小学1年の男児(6)が走行中のフォークリフトから転落し、車体の前方部分で頭を強く打って死亡した。県警は、運転していた父親(29)を自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで任意で捜査している。
県警によると、2本の爪部分に男児ら子ども3人が乗っており、県警はバランスを崩して男児が転落したとみている。
陸上貨物運送事業労働災害防止協会(東京)によると、フォークリフトに関する事故は年に約2千件で、うち死亡は20〜30件程度発生している。
2021年に滋賀県守山市で起きた事故では、父親が爪部分に乗せて遊ばせていた娘2人が振り落とされてひかれ、当時小1で6歳の妹が死亡、10歳だった姉も重傷を負った。