蛍光灯を発光ダイオード(LED)に交換する際、不適切な作業をすると後に事故につながる危険性があるとして、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意喚起している。2027年末までに全ての一般照明用蛍光灯の製造や輸出入が禁止されるのを前に、交換する人が増えているという。
水俣病の原因となった水銀を包括的に規制する「水銀に関する水俣条約」の締約国会議で、水銀が含まれる蛍光灯の製造禁止などが合意された。日本照明工業会によると、国内のLED化は24年末時点で6割となり、17年度に比べ2倍になっている。
NITEによると、既設の照明器具にLEDを装着する場合に手順を誤ったり、必要な工事をしなかったりして異常発熱する事例が24年までの10年間に12件報告されており、うち8件が火災に至っていた。
NITEは、取扱説明書などに書かれた注意事項を守り、交換後は異常がないかどうか確認してほしいと呼びかけている。