自民党の岸田文雄前首相

 自民党の岸田文雄前首相は、5月上旬にもインドネシアとマレーシアを訪問する方向で調整に入った。東南アジアなどとの脱炭素の連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の推進について各国の首脳級要人と会談し、連携強化を図る。水素やアンモニアなどの脱炭素技術を持つ産業界のアジア進出を後押しする狙いもある。複数の関係者が6日、明らかにした。

 岸田氏は首相退任後の昨年12月、AZECを推進する議員連盟を設立し、最高顧問に就いた。議連メンバーの萩生田光一元経済産業相や小泉進次郎元環境相が同行予定。

 インドネシアでは「東アジア・ASEAN経済研究センター」の視察を計画している。