脱線事故の負傷者らが作成したしおり=5日午後、兵庫県川西市

 2005年の尼崎JR脱線事故から25日で20年となるのを前に、事故の負傷者らでつくる「空色の会」が5日、風化防止を願って作ったしおりを公開した。描かれたデザインの原画展も同日、兵庫県川西市で初めて開かれた。

 表面のデザインは1両目に乗り重傷を負った同県宝塚市の福田裕子さん(41)が11年から毎年担当している。5年ごとにテーマを決め、今年は「自身で選んだ道を歩む」をモチーフに、青空の下で3人の人物が一本道を歩く様子を描写した。

 会のメンバーが一つずつリボンを穴に通して作り、計約5千枚を用意した。

 しおりは25日までに尼崎駅などJR宝塚線の6駅の構内に順次設置される。