【ワシントン共同】ラトニック米商務長官は6日の米CBSテレビのインタビューで、オーストラリア領の無人島を相互関税の対象にした理由を問われ、苦笑いを浮かべながら迂回輸出の防止が主な狙いだと説明した。米紙ワシントン・ポストによると、対象のハード島とマクドナルド島は世界遺産に指定され、ペンギンやアザラシが多く生息する。

 両島への相互関税率は10%。ラトニック氏はインタビューで「何かを対象から外すと、そうした国々を経由して米国に輸出する動きが出てくるためだ」と釈明した。ロシアや北朝鮮などは対象から除いている。