再建中の首里城正殿の屋根に設置される「龍頭棟飾」の首の部分(左上)=31日午前、那覇市

 火災で焼失した首里城正殿(那覇市)の屋根に据えられていた竜の頭部などの装飾「龍頭棟飾」の設置作業が3月31日、始まった。屋根の両端と正面にそれぞれ飾られていた三つの竜頭部などは、今夏ごろまでに設置が完了する見込み。初日の31日は屋根の北側の端に、頭部のうちの首の部分が取り付けられた。

 屋根の両端に飾られる竜の頭部は互いににらみ合う形で設置され、それぞれ高さ約1・7メートル、幅約3・4メートル、重さは2トン以上になる。

 この日の設置作業は、正殿を風雨から守るための仮設の建物「素屋根」の中で進められた。首は茶色い大きなうろこで覆われ、緑色のとげの生えたデザイン。