南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大で29万8千人が死亡するとの新たな被害想定を31日、政府の作業部会が発表した。前回2012年の想定は32万3千人で、1割の減少にとどまった。
政府は被害抑制の対策に取り組んできたが、地形データ見直しにより、命に関わる浸水エリアが拡大した影響が大きい。経済被害は、建物被害や生産力低下など270兆円に、交通寸断による影響を含めると最大292兆円で、前回237兆円から膨らんだ。
政府は前回想定を基に14年、対策推進基本計画を策定。死者数...
南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大で29万8千人が死亡するとの新たな被害想定を31日、政府の作業部会が発表した。前回2012年の想定は32万3千人で、1割の減少にとどまった。
政府は被害抑制の対策に取り組んできたが、地形データ見直しにより、命に関わる浸水エリアが拡大した影響が大きい。経済被害は、建物被害や生産力低下など270兆円に、交通寸断による影響を含めると最大292兆円で、前回237兆円から膨らんだ。
政府は前回想定を基に14年、対策推進基本計画を策定。死者数...