日野自動車は31日、同社の排ガス性能や燃費基準の不正を巡り、ニュージーランドで損害賠償を求める集団訴訟を起こされたと発表した。日野が製造したエンジンを搭載した車両の購入者側が原告だが、具体的な請求額は明らかにしていないという。
日野のエンジン認証不正を巡る係争は、今年1月に公表した米当局との和解でいったん終結したとしていたが、新たな案件を抱えた形だ。提訴は今年3月3日付。
訴訟の対象となったのは2003年から22年に製造したディーゼルエンジンを搭載した車両。日野は「原告の主張を精査した上で適切に対処する」と説明している。