キーウで記者会見に臨むドイツのベーアボック外相=1日(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ドイツのベーアボック外相は1日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、トランプ米政権が示した30日間の停戦案を無条件で受け入れるよう求めた。ウクライナのシビハ外相とキーウで会談し、ウクライナに対し、人道支援やエネルギー施設防護などで1億3千万ユーロ(約210億円)を追加支援すると表明した。

 ウクライナは3月11日に米国との高官協議で30日間の停戦案を受け入れている。ベーアボック氏は会談後の記者会見で、停戦を巡る交渉で「ロシアのプーチン大統領が時間稼ぎをしていることを念頭に置くことが重要だ」と訴えた。

 ロシアは3月18日にエネルギー施設に限定した攻撃停止に合意。だがベーアボック氏は、ロシアがエネルギー施設攻撃を続けているとし「プーチン氏の戦略は和平ではなく、さらなる破壊だ」と非難した。

 一方、ロシア国防省は1日、西部ベルゴロド州の変電所が3月31日にウクライナ軍の無人機攻撃を受けたと発表。ほぼ連日、ウクライナ軍による合意違反の主張を続けている。