【香港共同】パナマ運河の両端にある二つの港の運営権を傘下企業を通じて保有する香港系複合企業が、両港を含む港運営の権益を米企業率いる共同事業体に売却する案件について、予定されていた4月2日までには正式な契約を結ばないと複数の香港メディアが28日報じた。
トランプ米政権の圧力を受けての事業売却に中国が不満を抱いているとされ、売却阻止に向けた圧力が強まっていた。
香港系企業は長江和記実業(CKハチソンホールディングス)で、売却先は米資産運用大手ブラックロックが率いる共同事業体。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、関係者が「来週に正式な契約合意はない」と語った。売却計画が中止になった兆候はないという。