関越道ツアーバス事故から13年となり、現場近くの献花台で手を合わせる関係者=29日午前、群馬県藤岡市(代表撮影)

 群馬県藤岡市の関越自動車道で2012年に乗客7人が死亡し、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故は29日で発生から13年となった。遺族らが発生時間の午前4時40分ごろに現場近くを訪れ、犠牲者を追悼した。

 現場となった藤岡ジャンクション付近の斜面下に設けられた献花台には、白色や桃色の花が供えられた。群馬県警高速隊の山瀬俊貴さん(32)は母直美さん=当時(44)=を亡くした。「これからも家族を見守ってほしい」と話し「残酷さを知る自分が事故を防いでいきたい」と誓った。

 バスは金沢市から富山県高岡市を経由し、千葉県の東京ディズニーリゾートへ向かっていた際、防音壁に衝突した。