イスラエルによる攻撃と封鎖で人道危機が深まる中、仮設テント前で遊ぶパレスチナの子どもたち=22日、ガザ市(ゲッティ=共同)
 米国からエルサルバドルへの移民の強制送還に抗議する人々=24日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは29日、世界の人権状況をまとめた年次報告書を発表した。トランプ米大統領が移民や女性、性的少数者の権利制限にかじを切り、国際法や国連も顧みず、世界に悪影響を与えていると懸念。「軍事力と経済力が人権と外交に勝る残酷な時代へ急速に向かっている」と警鐘を鳴らした。

 カラマール事務総長は、イスラエルが攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザでの「ジェノサイド(民族大量虐殺)」が、国際法と国際機関の無視によって「世界がいかに地獄となるかをあらわにした」と強調。人道状況改善に向けた対応を求めた。